ラオスが入れている観光(GDPの1割を超える産業)の分野で、明るいニュース。
2014年の外国からの入込み客が前年比10%強増加して約416万人であったと発表されました。
ラオスの人口650万人ほどに対して400万人は、日本で例えると年間7400万人外国人が訪れるようなものなので、これはかなりの比率だと言えるでしょう。(日本の2014年実績は1341万人)
これは、著名な観光スポットアンコール遺跡を擁するお隣カンボジアと比較してもかなりのボリュームです。(カンボジアの2014年実績は約500万人。数では上回っていますが、その伸び率は約7%、人口は約1500万人なので、相対的にはラオスのほうが外国人を獲得しているようです。)
国・地域別ではタイが最も多く約半数を占めています、以下ベトナム、中国、ヨーロッパ、アメリカなど。
特に中国の伸びが著しく、対前年比72%アップになっています。
日本からの数字は明らかでないのですが、おそらく5万人程度ではないかと推測されます。
ラオスは、来訪外国人の滞在日数を伸ばすための取り組みを進めており、当面の目標は平均10日(現在は8日)とのこと。
ヨーロッパからのツーリストの平均は14日ということですが、タイやベトナムなど近場からは比較的短期の滞在なのでしょう。
この点では、ヨーロッパ、アメリカなどからの観光客を呼び込む戦略が求められそうです。
また、ラオスとしてはよりハイエンドのツーリストを獲得して、より一層の外貨を獲得していこうという方向性をめざしています。
先日は、アジア開発銀行が協力してルアンパバーンをはじめとするラオスの観光地のインフラを強化する取り組みが行われることになったというニュースも出ていました。
ラオスには、北のルアンパバーン、南のワットプー(チャンパサック)に2つ世界遺産があり、また世界遺産登録をめざしているジャール平原などのほか、エコツーリズムの拠点となる豊かな自然の山々、雄大なメコンの流れなど、多彩な観光資源があります。これらのほかにもまだまだ開発されていない
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Lao has a record 2014 (TR Weekly February 16, 2015)
http://www.ttrweekly.com/site/2015/02/lao-has-a-record-2014/
Asian Development Bank backs tourism infrastructure upgrade in Laos (TTG ASIA February 17, 2015)
http://ttgasia.com/article.php?article_id=24649